実践が大切

マインドフルネス道は

実践法です


その実践のベースとなる理論は

唯識学です


また、道元をはじめとする禅の思想、

東洋哲学も根底にあります


必要な場合

そういった理論もお伝えします


しかし、

何でもそうですが、

理論を学ぶだけでは本当にはわかりません


拠って立つ理論は必要ですが

実際に実践・実行してこそです


まさに、「身体で頷く」体験を

いかに積み重ねるか

です


「身体で頷く」

この表現に初めて出会ったときの感動…

本当にそうだなぁと

強く納得しました


さて、長い歴史の中で、

坐禅や瞑想実践によって

難局を乗り越えた方々、事例はたくさんありますが

本日は、有名なところで

鎌倉時代の北条時宗をご紹介します


北条時宗といえば、元寇です


二回目の元寇の前に、

宋の禅の高僧・無学祖元より

禅の教えを受けています


時宗は、

「臆病で意気地のない人間になることを恐れている。どうしたら臆病でない人間になれるか?」

と無学祖元に問います。


すると、

「臆病の来るところを閉じてしまえ」と言われます。


続くやりとりは以下の通りです


Q.「臆病はどこから来るのか」

A.「時宗から来る」

Q.「自分は臆病が嫌いなのに、なぜ自分の中から来るというのか」

A.「試しに、明日から時宗を棄てて来い。そうすれば、お前の胆っ玉は大地のように揺るがない胆になる」

Q.「どうしたら時宗を棄てられるのか」

A.「思いを一切絶つことだ」

Q.「どうすれば思いを絶てるのか」

A.「ひたすら坐禅を組め。そうすれば身心が静かになる」

Q.「立場上、忙しくて坐禅を組む時間がない。どうしたらいいのか」

A.「日常の立ったり座ったりなどのあらゆる出来事が、そのまま禅を修める最良の道場である」


(わかりやすくするために、かなり略した訳です。

 原文は、この投稿の最後に載せます)


マインドフルネス道実践はまさにこれです

日常生活のあらゆる場面が

実践の場です


念(マインドトーク)に翻弄されないために

いかに日常生活の中で実践を行うか


毎日、30分も1時間も静坐瞑想をしなさい、

というものではありません


もちろん

静かに坐る時間を作ることは大切で

できるに越したことはありません


ただ

坐る以外にも

実践はあらゆる場面、いつでもできる

ということです


マインドフルネス道実践会では

具体的な実践法をお伝えしています


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北条時宗、無学祖元の問答


時:人生の憂苦、怯懦を以って最とす。如何にしてか、これを脱せん

無:正に怯懦の来処を閉すべし

時:怯懦は何処より来たるや

無:時宗より来たる

時:時宗、怯懦を忌むこと甚だし。何ぞ時宗より来たるというや

無:試みに明日より時宗を棄却し来たれ。果たして胆は坤大の如くならん

時:如何にしてか、時宗を棄却せん

無:ただ一切の念処を絶つべし

時:一切の念処を絶つ法は如何

無:只管打坐。身心の静寂を想うべし

時:俗家、事精を免れず。光陰の乏しきを如何せん

無:行住坐臥、一切の事精、これ最良の修禅道場なり

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